不安障害

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不安障害|不安が暴走する経営者は、リスク管理ではなく消耗で会社を止めている

ビジネスで言うと

不安障害とは、不安が過度に強く、日常生活に支障が出る状態の総称として使われる言葉である。経営の場面では、資金繰り、解雇、取引停止といった現実のリスクとは別に、まだ起きていない最悪の事態まで頭の中で同時再生し続け、決断が止まる形で現れる。確認の電話が増える、契約書を何度も読み直す、部下の報告が少し遅れただけで悪い結論に飛ぶ。慎重さと不安は違う。慎重さは行動につながるが、過度な不安は行動を奪い、機会まで手放させる。部下も経営者の顔色で動くようになり、悪い知らせほど上がってこなくなる。不安は本人の消耗で終わらず、会社の情報の流れまで細くしていく。

原因

要因は一つではないとされる。強いストレスが続く状態、睡眠不足、体調の変化などが重なると、不安を感じやすい状態になる場合がある。心理面では、経営者ほど「自分が止まれば会社が止まる」という責任感が強く、曖昧な状況を曖昧なまま置くことが難しい。分からないことを全て埋めようとして情報を集めすぎると、かえって脅威の材料が増え、不安が強まる循環に入ることもある。気質や過去の経験が関係する場合もあるとされ、意志の弱さで片付けられるものではない。

対策

まず、強い不安が続き、仕事や生活に支障が出ている場合は、一人で抱え込まず早めに受診を検討すること(医師へ相談して)。そのうえで、経営の現場では不安と事実を分ける仕組みが効く。

  • 事実:今、実際に起きていることは何か、一行で書く
  • 予測:頭の中で想像している最悪の事態は、起きたことと分けて書く
  • 対応:今日できる一手だけを決め、それ以外は翌日以降に回す
  • 確認:不安が膨らむ時間帯の連絡や確認は、回数と時刻を先に決めておく

不安な夜に重い決断をしない、という線引きも重要である。不安が強い日は、決める量を減らし、確認する回数を減らし、人に任せる範囲を広げる。それは逃げではなく、状態に合わせた経営の調整である。症状や付き合い方に迷うときは自己判断で片付けず、繰り返しになるが専門家につながること(医師へ相談して)。

不安をゼロにするのが経営ではない、不安に運転席を渡さないのが経営だ。

今日一日では、経営者と働く人のこころのテーマを、仕組みと心理で読み解いています。個別の相談は soudan@kyou-ichinichi.com まで。毎日の読みものはメールマガジンでお届けしています(登録は今日一日のサイトから)。

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