仕事依存

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仕事依存|休めない経営者は、働き者ではなく止まれなくなっているだけかもしれない

ビジネスで言うと

仕事依存とは、仕事をしていないと落ち着かない状態を指す言葉で、ワーカホリックとも呼ばれる。経営の文脈では、長時間働くこと自体が問題なのではない。休日にメールを見ないと不安になる、部下に任せたはずの仕事を結局取り上げる、家族との時間でも頭は資金繰りのままだというように、仕事から離れるスイッチが切れなくなっている状態が問題である。創業期には強みだった没頭が、組織が育つ段階では、部下の成長を止め、経営者自身の判断力を削る負債に変わる。仕事依存の経営者がいる会社では、周囲も「休むのは悪いことだ」という空気を読み取り、組織全体が疲弊していく。

原因

仕組みとしては、仕事には達成感と評価という報酬が分かりやすく付いてくる点がある。数字が上がる、感謝される、頼られる。その報酬が繰り返されると、仕事以外の場面で落ち着く回路が弱まっていくとされる。心理面では、休むことへの罪悪感や、止まったら会社も自分の価値も崩れるという不安が背景にある場合がある。家庭や趣味など、仕事以外の居場所が薄いほど、仕事に全てを預ける形になりやすい。任せられない背景には、自分のやり方への固執と、部下の失敗が自分の評価に直結する感覚も重なる。

対策

休むことを気分ではなく、業務として設計する。

  • 週の中で「仕事の連絡を見ない時間」を先にカレンダーへ入れる
  • 任せた仕事は口出しの回数を決め、結果の確認だけに絞る
  • 休日にやる仕事を「緊急対応のみ」と定義し、通常業務を持ち込まない
  • 仕事以外の予定(運動、家族、学び)を、仕事の予定と同じ重さで固定する
  • 自分が不在でも会社が回る手順書と代理判断の範囲を整える

最初のうちは、休む時間に落ち着かなさや罪悪感が出ること自体を、想定内の反応として扱う。記録も有効だ。休んだ翌日の判断の質や体調をメモすると、「休むと遅れる」という思い込みと実際の数字のズレが見えてくる。目指すのは、仕事を減らすことではなく、仕事から離れる自由を経営者が取り戻すことである。

止まれないのは努力の証拠ではない。休める仕組みを持つ経営者だけが、長く鋭い判断を続けられる。

今日一日では、経営者と働く人のこころのテーマを、仕組みと心理で読み解いています。個別の相談は soudan@kyou-ichinichi.com まで。毎日の読みものはメールマガジンでお届けしています(登録は今日一日のサイトから)。

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