双極性障害

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双極性障害|調子の波が大きい経営者ほど、波の前提で仕組みを組む必要がある

ビジネスで言うと

双極性障害とは一般に、気分が高揚する時期と沈む時期を繰り返す病気として説明される言葉である。ここで大切なのは、経営者本人や周囲が病名を決めつけることではない。仕事の場面では、意欲と行動量が大きく上がる時期と、連絡や判断が重くなる時期が交互に現れ、本人の計画も周囲の期待も振り回される形で問題になる場合がある。高揚している時期には大きな投資や採用に踏み切りやすく、沈む時期には必要な連絡まで止まりやすい。その波を「気分の問題」「性格の問題」で片づけず、体調と業務設計の問題として扱うことが、会社を守る第一歩になる。気になる状態が続く場合は、自己判断で抱え込まず、早めに専門機関へつながることが大切だ(医師へ相談して)。

原因

原因は一つに決められるものではなく、体質的な要因や脳の働き、強いストレス、睡眠リズムの乱れなどが関係する場合があるとされる。経営環境は、資金繰りや大型案件の成否で気分が大きく揺れやすく、睡眠も不規則になりやすい。調子が上がっている時期は本人も周囲も「絶好調」と評価しやすく、無理が積み重なっていることに気づきにくい。逆に沈む時期は「怠けている」と誤解されやすく、必要な支援や受診につながりにくい場合がある。波の存在そのものより、波を前提にした仕組みがないことが、業務上の事故を大きくする。

対策

対策は、気合で波を消すことではなく、波が来ても会社が壊れない設計にすることだ。

場面 仕組み
大きな投資・契約 高揚感が強い時期は即決せず、冷却期間と第三者チェックを入れる
睡眠 就寝と起床の時刻をできるだけ固定し、乱れた日を記録する
業務量 沈む時期でも回るよう、定型業務の手順書と代理判断者を決める
周囲との共有 信頼できる役員や家族と、異変のサインと連絡手順を共有する

体調の記録は有効だ。睡眠時間、気分の高低、衝動的に決めたことを簡単にメモするだけでも、波のパターンが見えやすくなる。ただし記録は自己診断の道具ではない。波の幅が大きい、生活や仕事に支障が出ている、周囲が強い異変を感じるといった場合は、記録を持って専門機関に相談する材料にする(医師へ相談して)。

波を気合で消そうとする経営は危うい。波がある前提で会社を設計し、異変は早めに専門家へつなぐ。

今日一日では、経営者と働く人のこころのテーマを、仕組みと心理で読み解いています。個別の相談は soudan@kyou-ichinichi.com まで。毎日の読みものはメールマガジンでお届けしています(登録は今日一日のサイトから)。

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