相談に行く前に診断結果を印刷して持って行ったビル

相談室へ向かう紙の山

ビルは大きなトランクをダイナーへ運び込んだ。中には16タイプ性格占いの結果を印刷した紙がぎっしり詰まっている。

ビル「これを持って相談に行けば、僕のことは全部説明できる!」

ビル

紙があれば、全部説明できる

ボブ「何について相談したいかは言えるのか?」

ビル「結果を見れば分かるはず」

エビー「相談員さんに読ませるだけで、あなたが何も話さないつもり?」

ビル「僕の気持ちをうまく説明できないから、紙に任せたいんだ」

ボブ「紙を用意するのは悪くない。でも、占いの結果だけでは今日困っていることが分からないよ」

元証券マンのビルは、準備をするほど安心する。だから相談へ行く前に、結果の数を増やしてしまう。しかし一番大切な『何がつらいのか』という質問には答えられずにいた。

診断結果は自分を説明する入口

人に相談する前には、言葉が出にくいこともある。相談の内容を整理するため、気になる出来事や気分をメモしておくのは一つの方法だ。性格占いの結果について「この部分が自分らしい」「ここは違う」と感じたことを話題にすることもできる。

エビー「『この説明を読んだら自分のことを考えた』と言えば、会話の入口になるわ」

ビル「じゃあすべての結果を順番に解説すればいいのか」

ボブ「相談の時間を全部占いの朗読に使わないようにね」

ボブ

時間を、占いの朗読に使わない

公式MBTIの提供元であるThe Myers-Briggs Companyは、公式検査であっても人格のすべてを説明するものではないと明記している。当サイトの16タイプ性格占い診断は公式MBTI検査そのものではなく、医療的な診断でもない。結果を持参したからといって、相談先が健康状態を判断できるわけではない。

診断結果は自分を説明する入口

何が起きたかを三行にする

ボブはビルに紙を三枚渡した。「最近気になった出来事」「その時の感覚」「今、相談したいこと」と書いてある。

ビル「昨日の会議で緊張して声が出にくかった。帰宅後も考え続けて眠りにくかった。話すときに落ち着いて整理したい」

エビー「その方が、具体的な話から始められそう」

ボブ「症状の程度や続いた期間、生活への影響も、必要に応じて伝えられるといいね」

何が起きたかを三行にする

英国NHSは、うつ病などを評価する医療の場では、本人の健康状態や気分、生活への影響を専門家が質問すると説明する。自己記入式の質問票が使われる場合もあるが、それだけが医学的判断のすべてではない。娯楽の占いとの違いを理解しておきたい。

ビル「つまり『僕はこのタイプです』より『こういう場面が困っています』の方が重要な時もあるんだね」

準備しすぎると話せなくなる

エビーはトランクから紙を取り出し、読み上げようとした。ビルは『全部正確に話さないと相談を失敗する』と焦り始める。

エビー「相談はテストじゃないわ。全部の資料を使い切る必要はないのよ」

ボブ「会話の途中で『その質問はまだ言葉にできない』と伝えてもいい」

ビル「何かを忘れたら、診断が間違うのでは」

ボブ「診断を受けに行くのか、話を整理しに行くのか、目的も確認しよう」

厚生労働省の働く人向けメンタルヘルス情報『こころの耳』は、電話、SNS、メールの相談窓口を案内している。相談する方法には複数の形があり、最初から完璧な説明が必要だとはされていない。

エビー「話しやすい方法があること自体が安心材料になるわね」

博士の相談準備はトランクではない

博士は紙の山を見て、持ってきた小さな封筒を机へ置いた。

博士「ビル君。その中に今日一番聞いてほしいことを入れるとしたら、何だろう」

ビル「仕事のあとも気持ちが切り替えられず、眠りにくいことです」

博士「それで十分、話の入口になる。占いの結果は『これを見て自分の考え方が気になりました』と必要なら話せばよい。自分のことを一度に全部説明する必要はない」

ボブ「医療の相談が必要なら、経過や生活の影響を伝えることも大切ですね」

博士「そう。相談の種類を区別しよう。気持ちの整理を助ける対話と、診断や治療を考える医療の場は同一ではない。強いつらさや生活上の支障があるとき、娯楽の結果だけで判断しないことだ」

エビー「話せないことを責めずに、話しやすい入口を用意するのね」

博士「うん。紙は役に立つが、本人の声の代わりにはならない」

シルクワーク博士

紙は役に立つ。本人の声の代わりにはならない

今日一日の診断・ツール紹介

今日一日の「診断・ツールコーナー」には、無料の「16タイプ性格占い診断」と「数秘術・運命数占い」がある。16タイプ性格占い診断は簡易10問から詳細40問へ進み、性格を16タイプの言葉で眺められる。

数秘術・運命数占いは、生年月日から運命数を求め、12タイプや相性診断を楽しむ内容だ。どちらも、『自分はなぜこの言葉が気になったのか』を考えるきっかけになる。

ビル「僕は両方の結果を印刷して相談へ持っていこうと思う」

ボブ「持参が悪いわけじゃない。でも自分が困っていることを優先して話そう」

エビー「紙を眺めるより、相手との会話の中で気づくこともあるわ」

相談内容を事前に全部決めなくていい

ビルは封筒の裏に「相談で必ず結論を出す」と書こうとした。しかし博士は、対話の中で考えが変わる場合もあると話した。

博士「今日の目的は、自分の状態を理解するための入口を作ることかもしれない。相談の内容は、話しながら整理されてもよいのだよ」

エビー「結果を一枚も持っていかなくても、話したい気持ちがあれば相談できるわね」

ボブ「専門家に説明したいことが思い浮かばないなら、『うまく説明できません』から始めてもいい」

ビル「準備の完成度を競う試験じゃないんだね」

博士「そうだ。特に医療上の不安があるなら、占いの言葉で症状を言い換えるより、実際に何に困っているかを伝えよう」

ビルは封筒へ『最近眠りにくい』『会議の前に緊張する』という二つのメモを残した。診断アプリを楽しむ時間と、人に相談するための準備が、ようやく別のものになった。

相談後の忘れ物

ビルはトランクを片付け、小さなメモと必要な記録だけを持って出かけた。

ボブ「ずいぶん荷物が軽くなったね」

ビル「相談したいことを三行にしたからね」

エビー「よかった。じゃあ靴を履いて」

ビル「あれ、靴がない。代わりに診断結果を印刷した紙で足を包もう」

博士「紙は靴の代わりにはならないよ」

ボブ「相談の準備と外出の準備は分けよう!」

相談前に自分を整理することと、すべてを自分で診断することは違う。結果は話のきっかけとして置き、今の困りごとと必要な支援を言葉にして伝えたい。

出典

英国NHS「Diagnosis – Depression in adults」

厚生労働省委託事業「こころの耳の相談窓口」

The Myers-Briggs Company「MBTI Facts」

合わせて読みたい

読んで終わりじゃ、もったいない。この記事のテーマを、あなたの次の一歩へ

  • このテーマを仕事の現場で活かすなら、コミッターズ(COMITTERS)へ。集客・営業の実務コラムと、無料相談の入口があります
  • 心の整え方を、本でもっと深く。楽天ブックスで、このテーマの関連書籍が探せます
  • 一人で抱え込まず専門家に相談したいときは、お問い合わせからご連絡ください。次の一歩を、一緒に整理できます

PRがあります

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です