燃え尽き症候群

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燃え尽き症候群|燃え尽きるのは情熱がある証拠ではなく、止まれなかった証拠だ

ビジネスで言うと

燃え尽き症候群とは、張りつめた状態が長く続いた末に、心身が燃え尽きたように動けなくなる状態を指す言葉で、バーンアウトとも呼ばれる。経営の場面では、創業期の無理、立て直しの必死さ、部下を守る責任が積み重なった先に現れる。それまで回していた仕事に急に意味を感じられなくなる、朝から強い疲労感がある、人への関心が薄れて言葉が冷たくなる。厄介なのは、燃え尽きるのは手を抜いてきた人間ではない点だ。真面目に背負い続けた人間ほど、限界の手前で止まる合図を見逃す。現場も、経営者が燃え尽きれば止まる。指示は出なくなり、決断は遅れ、残った人間への負荷が連鎖していく。燃え尽きは個人のダウンで終わらない、会社の機能そのものが痩せていく現象だ。

原因

仕組みは、消耗と回復の収支が崩れることだ。睡眠、休日、達成感といった回復の入口が削られ、責任、叱責、資金の圧力といった消耗だけが続くと、心身の余力が底をつくとされる。心理面では、「休むと会社が止まる」「弱音は経営者の口から出せない」という思い込みが、助けを求める行動を遅らせる場合がある。さらに、成果が出ない時期が長引くと、努力と結果のつながりが見えなくなり、意欲そのものが削られていく。燃え尽きは気合の不足ではなく、負荷の設計ミスとして現れることが多い。

対策

対策は、根性を足すことではなく、回復を予定に入れることだ。

  • 止まる日を先に決める:休日も会議と同じく予定として固定し、ずらさない
  • 背負う量を数える:案件、面談、決断の数を週単位で見て、上限を決める
  • 分ける:自分でしかできない仕事と、任せられる仕事を書き分ける
  • 戻す:睡眠と食事を「余裕があれば」ではなく、最優先の予定として扱う
  • 話す:数字の相談相手とは別に、状態を話せる相手を一人持つ

強い疲労感や気分の落ち込みが続く、仕事が手につかない状態が続く場合は、回復の工夫だけで抱え込まず、専門の窓口につながることも選択肢になる。立て直しの局面ほど、休む決断は後回しにされがちだ。だからこそ、上限と休止の線は元気なうちに決めておく必要がある。

燃え尽きた経営者を救うのは新しい情熱ではない、燃え尽きる前に止まれる仕組みだ。

今日一日では、経営者と働く人のこころのテーマを、仕組みと心理で読み解いています。個別の相談は soudan@kyou-ichinichi.com まで。毎日の読みものはメールマガジンでお届けしています(登録は今日一日のサイトから)。

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