落ち着きのなさ

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落ち着きのなさ|そわそわして集中できない日は、注意力の問題ではなく負荷の問題だ

ビジネスで言うと

落ち着きのなさとは、そわそわして一つのことに集中できない状態を指す言葉である。会議中もスマホを確認したくなる、資料を読んでも頭に入らない、席に座っていても次の予定が気になって仕方ない。経営者の一日は分断されやすく、この状態は珍しくない。

大事なのは、これを「集中力がない」という能力の話にしないことだ。落ち着きのなさは、その人の注意力ではなく、その時点で心身にかかっている負荷の量を示すサインとして現れる。通知、未処理の課題、明日の資金繰り、心配事。頭の中の「開いたままのタブ」が多いほど、体はそわそわし、一つの対象に留まれなくなる。

原因

第一の原因は、未完了の多さである。人の心は、終わっていないことを無意識に抱え続けるとされる。返信していないメール、決めていない案件、謝っていない一件。それらが全て「気になること」として残り、注意を少しずつ食っていく。結果として、今この瞬間の仕事に使える注意が減る。

第二に、体の状態である。睡眠不足、カフェインの取り過ぎ、運動不足、締切前の緊張状態は、いずれも心身を「臨戦態勢」に置き、落ち着きを奪う。不安や緊張が強い状態が続き、仕事や生活に支障が出る場合は、背景の確認も選択肢になる(医師へ相談して)。大人になってから急に落ち着きのなさが強くなった場合は、特性の問題と決めつけず、状態の問題として見る必要がある。

対策

落ち着きは、精神論ではなく、頭の中の在庫整理で作る。

  • 気になっていることを、全て紙やメモアプリに書き出す。頭の外に出せば、抱え続ける負荷は目に見えて減る
  • 作業は25分など短く区切り、その間は通知を切る。集中は「長時間」ではなく「区切り」の設計で守る
  • 午前中に一番重い仕事を置く。午後のそわそわは、負荷と疲労の合計で決まる
  • コーヒーの杯数と時間帯を点検する。夕方以降のカフェインは、夜の眠りと翌日の落ち着きを削る
  • そわそわする日は、立ってできる作業、移動、外回りに振り替える。体を動かす仕事に切り替えるのも立派な段取りである

落ち着きのなさは、叱る対象ではない。頭の中の未完了が溢れているという、経営の在庫報告だ。


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