無気力|やる気が出ないのは怠けではない、経営者のエンジンが空回りをやめた合図だ
ビジネスで言うと
無気力とは、何をしても動く気になれない状態を指す言葉である。経営の場面では、朝から体が重い、メールを開く気にならない、決めれば進む案件を先送りし続ける、といった形で現れる。部下から見れば怠けに見えるが、本人の中では「やりたくない」のではなく「動けない」に近い場合がある。気力を失った経営者の会社では、指示が止まり、確認が止まり、現場の熱まで下がっていく。無気力は個人の態度の問題で片付けると、会社全体の停滞を長引かせる。楽しかったはずの仕事に面白みを感じない、新しい話を聞いても心が動かない、といった変化も、消耗が進んだサインとして現れる場合がある。サインを気合で消そうとするほど、回復は遠のいていく。
原因
背景には、消耗の蓄積があるとされる。睡眠不足、休みのない日々、成果の見えない努力が続くと、動くためのエネルギーが枯れていく場合がある。心理面では、目標と現実の差が大きくなりすぎたとき、「何をやっても変わらない」という見通しが強まり、手を動かす意味を感じにくくなることもある。また、大きな案件の終了後や、張りつめた時期を越えた直後に、反動のように無気力が現れる場合もあるとされる。長く続く無気力には、体やこころの不調が関係している可能性もあるため、状態が続く場合は無理に奮い立たせず、早めに相談につながることが大事である(医師へ相談して)。
対策
気力が空の状態で、大きな目標を掲げ直しても動けない。順番は逆で、まず動ける単位まで仕事を小さくする。
- 5分で終わる作業を1つだけ選び、完了したら線を引いて消す
- 午前中に外に出る予定を1つ入れ、体を動かすきっかけを先に作る
- 決断が必要な案件は、やるかやらないかではなく「いつ決めるか」だけ決める
- 睡眠と食事の乱れが続いているなら、仕事より先に生活の立て直しを置く
- 予定を埋め直すのではなく、白い時間を残したまま一週間を試す
それでも動けない日々が続く、仕事や生活に支障が出ている場合は、根性の問題にせず相談先につながること(医師へ相談して)。
無気力な経営者に必要なのは叱咤激励ではない、動ける大きさまで仕事を砕く技術だ。
今日一日では、経営者と働く人のこころのテーマを、仕組みと心理で読み解いています。個別の相談は soudan@kyou-ichinichi.com まで。毎日の読みものはメールマガジンでお届けしています(登録は今日一日のサイトから)。

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