パニック障害|突然の不安に、経営の予定表まで支配させるな
ビジネスで言うと
パニック障害は一般に、突然の強い不安発作が繰り返される病気を指す言葉である。経営の場面では、会議中、移動中、商談前などに、動悸や息苦しさ、強い恐怖感などが急に高まり、「この場を離れたい」「倒れるのではないか」と感じて仕事が止まる形で現れる場合がある。さらに、また起きるのではないかという心配から、電車、出張、人前での発表を避けるようになると、経営行動そのものが狭まる。本人の気合や性格の問題として扱う話ではない(医師へ相談して)。
原因
発作が起きる仕組みは一つの原因で説明できるものではなく、体の反応、ストレス、生活リズム、過去の体験などが関わるとされる。強い不安が急に高まると、体は危険に備える反応を起こし、心臓の鼓動や呼吸の変化がさらに不安を呼ぶ循環に入る場合がある。一度つらい場面を経験すると、その場所や状況自体が引き金のように感じられ、避ける行動が増えやすいとも言われる。似た症状には体の病気が関係する場合もあるため、初めて強い発作のような状態が出たときや繰り返すときは、自己判断で決めつけず確認が必要だ(医師へ相談して)。
対策
発作の最中に必要なのは、根性で押し切ることではなく、安全を確保し、波が収まるまで無理をしないことである。
- まず座る、移動を止めるなど、安全な場所と姿勢を確保する
- 発作が起きた日時、場面、体の感覚を後からメモし、パターンを見る
- 避けている場面が増え、仕事の範囲が狭まっている現状を相談材料にする
- 睡眠、カフェイン、飲酒など、体調を揺らす要因も一緒に振り返る
経営者ほど「予定を崩せない」と無理を重ねやすい。しかし、倒れてからでは予定も信用も守れない。早めに相談し、自分に合った対処を専門家と確認することが、結果として経営を止めない道になる(医師へ相談して)。予定の組み方にも工夫は要る。移動と会議の間に余白を置く、代役が進められる資料を平時から用意しておくなど、発作が起きても事業が止まらない設計は、安心材料にもなる。備えがあるだけで、当日の緊張の質は変わっていく。無理をしない設計は、弱さではなく継続のための経営判断だ。
不安発作を根性で隠す経営者は強いのではない、助けを求める判断まで遅らせて、事業の選択肢を自分で狭めているだけだ。
今日一日では、経営者と働く人のこころのテーマを、仕組みと心理で読み解いています。個別の相談は soudan@kyou-ichinichi.com まで。毎日の読みものはメールマガジンでお届けしています(登録は今日一日のサイトから)。

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