スマホ依存

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スマホ依存|手放せないのは意志の弱さではない、経営の集中が通知に切り売りされている

ビジネスで言うと

スマホ依存とは、スマートフォンを手放せず、生活に支障が出る状態を指す言葉だ。経営者にとっての問題は、単なる時間の浪費ではない。会議中も通知が気になり、部下の話を聞きながら画面を見る、寝る直前までSNSとメールを巡回し、朝起きて最初に他人の数字を眺める。一回の確認は短くても、集中はそのたびに分断される。深く考えるべき経営課題ほど、まとまった思考の時間を必要とする。その時間が通知に切り売りされていく状態は、経営者の最も高価な資源である注意力を、安く手放しているのと同じだ。

原因

スマホが手放しにくい背景には、通知や新着情報が「見逃してはいけない」という感覚を刺激する仕組みがあるとされる。連絡、注文、反応、ニュース。経営者ほど重要な情報が集まる分、確認しないこと自体に不安を覚えやすい。また、考えるのが重い仕事に取りかかる前の現実逃避として、画面を開く行動が習慣化する場合もある。暇つぶしのつもりが、気づけば受け身の情報で頭がいっぱいになり、本来の課題に戻る気力が削がれる。この回り方が、依存と呼ばれる状態に近づく要因とされる。

対策

意志で我慢するのではなく、手が伸びる前に環境を変える。

  • 通知は電話と予定など、命綱のものだけを残して切る
  • 集中作業の時間は、スマホを別室かカバンの中に置く
  • 起床後と就寝前の一時間は、画面を見ない時間として先に決める
  • SNSやニュースを見る時間を、一日の中でまとめて割り当てる
  • 画面を見る代わりの行動(歩く、メモを書く)を決めておく

数字で把握するのも有効だ。利用時間の記録を見れば、「少しだけ」の積み重ねが可視化される。なお、使う量を自分で制御しにくい感覚が長く続き、仕事や生活への支障が大きい場合は、我慢比べを続けずに相談先を頼る(医師へ相談して)ほうが現実的だ。

経営者仲間と取り組みを共有するのも手だ。会議の冒頭はスマホを伏せる、食事中はテーブルに置かない、といった小さな約束を場のルールにすれば、個人の我慢に頼らずに済む。環境と約束で行動を変えるのは、経営でいつも使っている手法のはずだ。自分の習慣にも同じ手法を向けるだけでいい。仕組みの力は、意志の力より長持ちする。

経営者の価値は、反応の速さではなく考える深さで決まる。通知に即答する人生から、自分の課題に没頭する時間を取り戻せ。

今日一日では、経営者と働く人のこころのテーマを、仕組みと心理で読み解いています。個別の相談は soudan@kyou-ichinichi.com まで。毎日の読みものはメールマガジンでお届けしています(登録は今日一日のサイトから)。

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