うつ状態

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うつ状態|沈んだまま戻らない日々に、経営者が最初にすべきこと

ビジネスで言うと

うつ状態とは、気分が沈み、気力が出ない状態が続いていることを指す言葉である。病気かどうかをこの言葉自体は決めない。大事なのはラベルではなく、「以前と明らかに違う状態が続いている」という事実そのものだ。

経営の場面では、出社しても手がつかない、メールを開く気力がない、人と話すのが極端にしんどい、といった形で現れる。本人は「だらけている」と自分を責めるが、責める気力すら出ないのがこの状態の特徴である。意思の問題として扱うほど、回復から遠ざかる。

原因

きっかけはさまざまだ。資金繰りの悪化、主要取引先の喪失、身近な人の不幸、長引く過労。それらがなくても、負担の総量が回復を上回り続ければ、気分と気力は落ちていく。人の心身は、充電より放電が多い生活を長くは続けられない。

経営者に特有なのは、「止まれない」という思い込みである。休む選択肢を自分に許可できないため、充電ゼロのまま走り続ける。加えて、状態が悪いときほど人は孤立し、相談が遅れる。うつ状態は、出来事の大きさより、「抱えたまま一人でいる時間の長さ」で深まっていく面がある。状態が続く、強くなる場合は、早めに専門家につながることが大切である(医師へ相談して)。

対策

この状態で最初にすべきは、気合の入れ直しではなく、負担と回復の収支を変えることだ。

  • 一日の予定から、絶対に必要なもの以外を外す。「やらなければ」を疑うことから始める
  • 睡眠を最優先の予定として扱う。就寝と起床の時刻だけでも先に固定する
  • 人と会う負担を減らす。連絡は文字中心に切り替え、返信の期限も緩める
  • 小さな完了を作る。机の片づけ、短い散歩、請求書1枚の処理。気力は「できた」の確認から戻ってくる
  • 二週間を超えて続く、または仕事や生活に明らかな支障が出ているなら、相談のタイミングを先延ばししない(医師へ相談して)

うつ状態のとき、経営者に必要なのは叱咤激励ではない。止まる許可と、つながる先だ。自分にそれを出せるかどうかが、回復の速さを決める。


今日一日では、経営者と働く人のこころのテーマを、仕組みと心理で読み解いています。個別の相談は soudan@kyou-ichinichi.com まで。毎日の読みものはメールマガジンでお届けしています(登録は今日一日のサイトから)。

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