意欲低下

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意欲低下|やる気が出ない朝は、怠けではなく燃料切れの合図だ

ビジネスで言うと

意欲低下とは、やる気や関心が持続的に落ちてしまう状態を指す言葉である。経営の場面では、新規事業への手が止まる、営業に出るのが億劫になる、会議で発言が減る、といった形で現れる。昨日まで当たり前にできていたことが、重く感じられるようになる。

これは性格や根性の問題ではない。意欲は気分で湧くものではなく、体力、睡眠、成果の手応えといった条件がそろって初めて保たれるものだ。条件が崩れれば、誰の意欲も落ちる。経営者は「自分が止まれば会社が止まる」と知っている分、意欲の低下を自分の弱さと責めやすい。しかし責めるほど回復は遠のく。

原因

いちばん多いのは、消耗に対して回復が追いついていない状態である。睡眠不足、休みのなさ、終わりの見えない対応業務。加えて、努力に対する手応えの欠如も大きい。売上や反応といった「効いている実感」が長く得られないと、脳はその行動を「割に合わない」と学習し、次の意欲を出し渋るようになる。

もう一つは、やることが多すぎて、どれも中途半端に終わる感覚である。手をつけては割り込みが入り、完了がない。完了のなさは達成感のなさに直結し、意欲を静かに削っていく。気分の落ち込みや体の不調が続いている場合は、背景に別の要因がある可能性もある(医師へ相談して)。

対策

意欲は「取り戻す」ものではなく「戻る条件を整える」ものとして扱う。

  • 睡眠と休息を、仕事の後ではなく仕事の前に予定へ入れる
  • 一日の終わりに「今日終わったこと」を3つだけ書く。完了を見える形にする
  • 大きな仕事は「最初の15分だけ」と区切り、手をつけることだけを目標にする
  • 意欲が戻るまでの間は、新規の約束を増やさない。守れる範囲まで仕事の量を絞る
  • 二週間以上、気分の落ち込みと意欲の低下が続く場合は、経営判断の前に状態の確認を優先する(医師へ相談して)

意欲は根性で絞り出すものではない。管理するものだ。燃料の残量を見ずに走る経営は、必ずどこかで止まる。


今日一日では、経営者と働く人のこころのテーマを、仕組みと心理で読み解いています。個別の相談は soudan@kyou-ichinichi.com まで。毎日の読みものはメールマガジンでお届けしています(登録は今日一日のサイトから)。

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